2014/08/10 09:13:35
レクチャー&コンサート
ピアノ音楽の歴史を辿る
第2回 ウィーン古典派
講師名
ピアニスト イリーナ メジューエワ
第2回は18世紀後半から19世紀初めにかけて花開いた
ウィーン古典派音楽。
ハイドン、モーツァルトによって集大成された様式は
ベートーヴェンの革命的な手法によってさらに押し広げられ
ロマン派へと導かれてゆきます。
ロシア出身の人気ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんが簡単な解説を交えて演奏します。
サロン・コンサート形式でお楽しみください。
<演奏曲目>
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
同:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110 他
5月に先生に連れて行っていただいた講座の2回目
いつかはモーツァルト、キラキラチャラチャラ弾きたいんだよなぁ~♪
と、志は高く(笑)
今回はひとりでのこのこ出かけて行きました。
メジューエワさん、相変わらずの細さっ!感動!
(そこか?w)
まずは、
主題や展開について
ピアノを弾きながら、レクチャー
特徴をひとことで言うなら
ウィーン古典派:ホモフォニー(メロディーと伴奏)
バロック:ポリフォニー
ソナタ形式(提示部・展開部・再現部)
提示部には通常2つの主題
第1主題の5度上が第2主題
再現部では、第2主題がメインの調に変わる
♪ モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330
1783年 ハ長調
3楽章(早、遅、早)からなる
第1楽章 アレグロ・モデラート ハ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ・カンタービレ ヘ長調 4分の3拍子 三部形式
第3楽章 アレグレット ハ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
ベートーヴェン
大きな時代の過渡期
産業革命&フランス革命=格差&市民の社会
市民も音楽を聞く機会が増え
演奏機会も
宮廷サロンから、コンサートホールへ
17世紀ごろ 宮廷サロン
モーツァルトの手紙より
「今日のコンサートは満員で、150人もの人が来てくれた」
19世紀ごろ 数百人レベルのコンサートホール
現在 2000人~5000人
ホールが大きくなるにつれて
ピアノのサイズが大きくなる(根本的構造の変化)
ベートーヴェン、まさにピアノの発展と共に
子どもの頃 5オクターブ(61鍵)
1790年代 66鍵
1803年 68鍵 (F→C)ベートーヴェンに献上
ピアノの音域が広がると共に
作品のスケールも大きくなる
ピアノからインスピレーション=熱情ソナタ
1810年代 6オクターブ(73-78鍵)
現在 88鍵
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
1801年3楽章(5オクターブ位)
第1楽章 Adagio sostenuto (attacca)嬰ハ短調。複合三部形式。「月光の曲」として知られる
(ソナタ形式では無い テンポ遅い)
第2楽章 Allegretto変ニ長調。複合三部形式
(テンポ早い)
第3楽章 Presto agitato嬰ハ短調
(ソナタ形式 テンポとっても早い)
♪ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110
1821年
第1楽章 Moderato cantabile molto espressivo変イ長調、4分の3拍子
(ソナタ形式だが提示部の繰り返しがない)
第2楽章 Allegro moltoヘ短調、4分の2拍子、スケルツォ。三部形式
第3楽章 Adagio, ma non troppo - Fuga. Allegro, ma non troppo変ロ短調~変イ短調、変イ長調、8分の6拍子
複合二部形式と見られる(重唱レスタティーボ テンポの変化)
形式と内容のバランス
ベートーヴェンは形式を尊重しつつも、内容に重きを置いて行った
そして、内容重視のロマン派へ
ロマン派の作曲者のシンフォニーは
ベートーヴェンの影響が強く残る
(なかなかベートーヴェンを超えられない?)
シューベルト 8
メンデルスゾーン 5
シューマン 4
ブラームス 4
マーラー 10
ショスタコーヴィッチ 15
みんなベートーヴェンを乗り越えようと
ウィーン古典派=クラシック音楽の土台となった重要な時代
参考)
ハイドン、モーツァルトの交響曲形式は、
第1楽章 - ソナタ形式
第2楽章 - 緩徐楽章(変奏曲または複合三部形式) 調は第1楽章の近親調
第3楽章 - メヌエット 主調(第1楽章と同じ調)
第4楽章 - ソナタ形式またはロンド形式 主調または同主調
ベートーヴェンは、第3楽章に使われていたメヌエットをスケルツォに変え、古典派の交響曲の形式を完成させた
ピアノ音楽の歴史を辿る
第2回 ウィーン古典派
講師名
ピアニスト イリーナ メジューエワ
第2回は18世紀後半から19世紀初めにかけて花開いた
ウィーン古典派音楽。
ハイドン、モーツァルトによって集大成された様式は
ベートーヴェンの革命的な手法によってさらに押し広げられ
ロマン派へと導かれてゆきます。
ロシア出身の人気ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんが簡単な解説を交えて演奏します。
サロン・コンサート形式でお楽しみください。
<演奏曲目>
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
同:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110 他
5月に先生に連れて行っていただいた講座の2回目
いつかはモーツァルト、キラキラチャラチャラ弾きたいんだよなぁ~♪
と、志は高く(笑)
今回はひとりでのこのこ出かけて行きました。
メジューエワさん、相変わらずの細さっ!感動!
(そこか?w)
まずは、
主題や展開について
ピアノを弾きながら、レクチャー
特徴をひとことで言うなら
ウィーン古典派:ホモフォニー(メロディーと伴奏)
バロック:ポリフォニー
ソナタ形式(提示部・展開部・再現部)
提示部には通常2つの主題
第1主題の5度上が第2主題
再現部では、第2主題がメインの調に変わる
♪ モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330
1783年 ハ長調
3楽章(早、遅、早)からなる
第1楽章 アレグロ・モデラート ハ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ・カンタービレ ヘ長調 4分の3拍子 三部形式
第3楽章 アレグレット ハ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
ベートーヴェン
大きな時代の過渡期
産業革命&フランス革命=格差&市民の社会
市民も音楽を聞く機会が増え
演奏機会も
宮廷サロンから、コンサートホールへ
17世紀ごろ 宮廷サロン
モーツァルトの手紙より
「今日のコンサートは満員で、150人もの人が来てくれた」
19世紀ごろ 数百人レベルのコンサートホール
現在 2000人~5000人
ホールが大きくなるにつれて
ピアノのサイズが大きくなる(根本的構造の変化)
ベートーヴェン、まさにピアノの発展と共に
子どもの頃 5オクターブ(61鍵)
1790年代 66鍵
1803年 68鍵 (F→C)ベートーヴェンに献上
ピアノの音域が広がると共に
作品のスケールも大きくなる
ピアノからインスピレーション=熱情ソナタ
1810年代 6オクターブ(73-78鍵)
現在 88鍵
♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」
1801年3楽章(5オクターブ位)
第1楽章 Adagio sostenuto (attacca)嬰ハ短調。複合三部形式。「月光の曲」として知られる
(ソナタ形式では無い テンポ遅い)
第2楽章 Allegretto変ニ長調。複合三部形式
(テンポ早い)
第3楽章 Presto agitato嬰ハ短調
(ソナタ形式 テンポとっても早い)
♪ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110
1821年
第1楽章 Moderato cantabile molto espressivo変イ長調、4分の3拍子
(ソナタ形式だが提示部の繰り返しがない)
第2楽章 Allegro moltoヘ短調、4分の2拍子、スケルツォ。三部形式
第3楽章 Adagio, ma non troppo - Fuga. Allegro, ma non troppo変ロ短調~変イ短調、変イ長調、8分の6拍子
複合二部形式と見られる(重唱レスタティーボ テンポの変化)
形式と内容のバランス
ベートーヴェンは形式を尊重しつつも、内容に重きを置いて行った
そして、内容重視のロマン派へ
ロマン派の作曲者のシンフォニーは
ベートーヴェンの影響が強く残る
(なかなかベートーヴェンを超えられない?)
シューベルト 8
メンデルスゾーン 5
シューマン 4
ブラームス 4
マーラー 10
ショスタコーヴィッチ 15
みんなベートーヴェンを乗り越えようと
ウィーン古典派=クラシック音楽の土台となった重要な時代
参考)
ハイドン、モーツァルトの交響曲形式は、
第1楽章 - ソナタ形式
第2楽章 - 緩徐楽章(変奏曲または複合三部形式) 調は第1楽章の近親調
第3楽章 - メヌエット 主調(第1楽章と同じ調)
第4楽章 - ソナタ形式またはロンド形式 主調または同主調
ベートーヴェンは、第3楽章に使われていたメヌエットをスケルツォに変え、古典派の交響曲の形式を完成させた
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