2014 / 08
≪ 2014 / 07 - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - - - - - 2014 / 09 ≫

レクチャー&コンサート

ピアノ音楽の歴史を辿る
第2回  ウィーン古典派




講師名
ピアニスト イリーナ メジューエワ


第2回は18世紀後半から19世紀初めにかけて花開いた
ウィーン古典派音楽。
ハイドン、モーツァルトによって集大成された様式は
ベートーヴェンの革命的な手法によってさらに押し広げられ
ロマン派へと導かれてゆきます。
 
ロシア出身の人気ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんが簡単な解説を交えて演奏します。
サロン・コンサート形式でお楽しみください。
 
<演奏曲目> 
モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330   
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」  
同:ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110    他
 



5月に先生に連れて行っていただいた講座の2回目

いつかはモーツァルト、キラキラチャラチャラ弾きたいんだよなぁ~♪
と、志は高く(笑)
今回はひとりでのこのこ出かけて行きました。




メジューエワさん、相変わらずの細さっ!感動!
(そこか?w)




まずは、
主題や展開について
ピアノを弾きながら、レクチャー


特徴をひとことで言うなら
ウィーン古典派:ホモフォニー(メロディーと伴奏)
バロック:ポリフォニー

ソナタ形式(提示部・展開部・再現部)

提示部には通常2つの主題
第1主題の5度上が第2主題

再現部では、第2主題がメインの調に変わる



♪ モーツァルト:ピアノ・ソナタ ハ長調 K.330

1783年  ハ長調
3楽章(早、遅、早)からなる
第1楽章 アレグロ・モデラート ハ長調 4分の2拍子 ソナタ形式
第2楽章 アンダンテ・カンタービレ ヘ長調 4分の3拍子 三部形式
第3楽章 アレグレット ハ長調 4分の2拍子 ソナタ形式





ベートーヴェン
大きな時代の過渡期
産業革命&フランス革命=格差&市民の社会

市民も音楽を聞く機会が増え
演奏機会も
宮廷サロンから、コンサートホールへ

17世紀ごろ 宮廷サロン
モーツァルトの手紙より
「今日のコンサートは満員で、150人もの人が来てくれた」

19世紀ごろ 数百人レベルのコンサートホール

現在 2000人~5000人



ホールが大きくなるにつれて
ピアノのサイズが大きくなる(根本的構造の変化)

ベートーヴェン、まさにピアノの発展と共に
子どもの頃 5オクターブ(61鍵)
1790年代 66鍵

1803年 68鍵 (F→C)ベートーヴェンに献上
ピアノの音域が広がると共に
作品のスケールも大きくなる
ピアノからインスピレーション=熱情ソナタ

1810年代 6オクターブ(73-78鍵)
現在 88鍵


♪ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」  
1801年3楽章(5オクターブ位)
第1楽章 Adagio sostenuto (attacca)嬰ハ短調。複合三部形式。「月光の曲」として知られる 
(ソナタ形式では無い テンポ遅い)
第2楽章 Allegretto変ニ長調。複合三部形式
(テンポ早い)
第3楽章 Presto agitato嬰ハ短調
(ソナタ形式 テンポとっても早い)


♪ベートーヴェン ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 op.110    
1821年
第1楽章 Moderato cantabile molto espressivo変イ長調、4分の3拍子
(ソナタ形式だが提示部の繰り返しがない)
第2楽章 Allegro moltoヘ短調、4分の2拍子、スケルツォ。三部形式
第3楽章 Adagio, ma non troppo - Fuga. Allegro, ma non troppo変ロ短調~変イ短調、変イ長調、8分の6拍子
複合二部形式と見られる(重唱レスタティーボ テンポの変化)


形式と内容のバランス
ベートーヴェンは形式を尊重しつつも、内容に重きを置いて行った

そして、内容重視のロマン派へ




ロマン派の作曲者のシンフォニーは
ベートーヴェンの影響が強く残る
(なかなかベートーヴェンを超えられない?)

シューベルト 8
メンデルスゾーン 5
シューマン 4
ブラームス 4
マーラー 10
ショスタコーヴィッチ 15

みんなベートーヴェンを乗り越えようと


ウィーン古典派=クラシック音楽の土台となった重要な時代







参考)
ハイドン、モーツァルトの交響曲形式は、
第1楽章 - ソナタ形式
第2楽章 - 緩徐楽章(変奏曲または複合三部形式) 調は第1楽章の近親調
第3楽章 - メヌエット 主調(第1楽章と同じ調)
第4楽章 - ソナタ形式またはロンド形式 主調または同主調

ベートーヴェンは、第3楽章に使われていたメヌエットをスケルツォに変え、古典派の交響曲の形式を完成させた
スポンサーサイト



ぴあみーちゃ

Author:ぴあみーちゃ
2014年1月より、35年ぶりにピアノを習い始めました。ブルク終了しツェルニー30、ソナチネ付近をフラフラ漂っています♪
月曜から土曜までフルタイム勤務。毎晩すぐ眠くなってしまうヘタレ。練習時間の確保が課題。

申し訳ありませんが、しばらくレッスン記事は限定にしてます。
大したこと書いてませんので~お気軽にパスワードまたはブロとも申請してくださいm(__)m

カワイCA65
上位機種が発売になりました♪